スウィングコーヒーの基本抽出レシピ、スウィング・レシピ【1q62】を紹介します。
このスウィング・レシピ1q62は、浅煎~中深煎の豆でEJが用いている
基本のレシピです。
スウィングコーヒーでは、大まかに
・中粗挽き~粗挽き
・中細挽き~中挽き
の挽き目の違いによって、抽出レシピが異なります。
今回は、「中粗挽き~粗挽き」の抽出レシピの中でも最も基本となる
レシピの紹介です。
どちらの挽き目にするのかは、豆の特性によって決めています。
スウィング・レシピ【1q62】(一杯分)
1.豆量 15g
2.挽き目 中粗挽き~粗挽き
3.湯量 230g(豆量に対して1:15となる湯量)
4.抽出量 200g弱(ドリップペーパーをリンスしての抽出量)
5.湯温 90℃~92℃(最初の第1投の湯温)
6.抽出方法(落ち切ってから次を投入、トータルタイム3分~4分)
第1投 50g ➡ 50g
第2投 50g ➡ 100g
第3投 50g ➡ 150g
第4投 40g ➡ 190g
第5投 40g ➡ 230g
※酸味を強調したい場合は、湯温92℃、第1投60g、第2投40gにアレンジ
※甘味を出したい場合は、湯温90℃、第1投40g、第2投60gにアレンジ
いずれにしても、最初の2投目までの100gでカップの性格がほぼ決定します。
5回に分けて湯を注ぐのは、抽出液にコクを出すためです。
スッキリしたコーヒーに仕上げたければ、3投目で残りの130gを続けて注ぎ、
第1投から第3投でドリップします。
ところで、抽出タイムが3分~4分と幅があるのは、挽き目(中粗挽き~粗挽き)による違いです。
粗挽きであれば抽出タイムは短くなり、中粗挽きであれば長くなります。
3分より短くなる場合は、挽き目が粗過ぎ、4分より長くなる場合は、細か過ぎです。
このように、抽出タイムは挽き目の目安にもなります。
ドリップ時のポイントは、第1投目は、細く優しく注ぎ、
第2投以降は、大胆に注ぐ点にあります。
基本的に、挽き目が粗挽きのため、2投目以降はしっかり湯に浸すよう注ぎます。
また、3投目で、ペーパーの縁のコーヒーをそぎ落とすように注ぎます。
3投目が落ち切った段階では、
ドリッパー内のコーヒーベッドが平になるように注ぐのがポイントです。
さらに、抽出後は、サーバーをよく振って抽出液を撹拌します。
1投目から5投目までの抽出液の濃度は、それぞれでまったく異なります。
しっかり撹拌してから、温めたコーヒーカップに注ぐのが最後のポイントです。
ドリップ動画
この動画は、コスタリカ/カスキージョ農園のマイクロロット、
イエローカトゥアイのハンドドリップの様子です。
ハイロースト(中煎)の豆を中粗挽きにし、上記のレシピに沿ってドリップしました。
甘味を引き出すようにアレンジして淹れています。
ちなみに、このカップのデータは次のとおりです。
・TDS 1.28%
・収率 19.6%
☞ TDSと収率についてはコチラを参照ください。
☞ コスタリカ/カスキージョ農園イエローカトゥアイのクロップファイルはコチラ
片手にiPhone、片手にポットを持っての録画のため、
映像としては見栄えがよくありませんが、その点はご了承願います。
また、途中、映像に気を取られ、投入量を外していますがご愛嬌です。